ご挨拶・大切にしていること

ご挨拶

親亡き後も安心して幸せに暮らせることを願って

「ひだすき」の始まりは1985年。利用者3名の小さな作業所で、障がいをもつ子どもの親で結成した「備前市手をつなぐ親の会」が中心となり立ち上げた施設でした。
当時の備前市には十分な福祉施設がなく、支援学校卒業後の進路に困っている人たちが多く居られました。「ひだすき」はその方たちの居場所と仕事を提供する役割を担う福祉施設となりました。

1988年に現在の場所へ移転。以来、バザーや防災イベント、ボランティア受け入れなどを通じて地域との交流を深めてきました。その結果、今では利用者さまを見掛けると、地域の方々があたたかく見守り、声をかけてくださるほどです。
私たちは、今後も地域の皆さま、利用者さまやご家族から「頼りにされる施設」を目指します。同時に、障害者への誤解や偏見をなくし、社会との橋渡しとなるような施設運営に努めてまいります。

また、設立当初より、備前焼作家さんや地域の生きがい陶芸教室の方々のご指導・ご協力により、備前焼の作陶を作業に取り入れております。登窯で焼き上げる作品は、自然な窯変と味わい深い仕上がりが特徴で、伝統工芸に触れる作業として利用者さまに大変人気があります。作品は販売もしており、地域の皆さまからもご好評をいただいております。
歴史を感じながら社会貢献できる、ひだすきならではの魅力ではないかと思っております。

最後になりましたが、当施設の利用者さまの多くは備前市在住で、長年ご利用いただいている方も多く、最高齢の方は70代後半になられます。利用者さまやご家族の高齢化が進む中、住み慣れた地域で安心して生活できるよう、グループホームの拡充など、支援体制の強化を図ってまいります。
私自身も障がいをもつ子どもの親として、親の手を離れても、利用者さまが地域の中で幸せで充実した生活を送れることを心から願っております。

理事長 今吉秀子

大切にしていること

  • 利用者さまの数だけ支援方法があると考えています
    利用者さまそれぞれに希望や思いがあります。型にはめず、常識を押し付けず、利用者さまの心に寄り添った支援を行います。一人ひとりにじっくり向き合い、小さな変化を見逃さないよう心掛けています。
  • 社会生活が営めるよう「一人の大人」として接します
    活動・作業を通してルールやマナーを学び、責任感を育むことで、自立した社会生活が送れることを目指しています。障がいの程度や特性を考慮しつつ、できるだけ「同じ社会の一員」として接するようにしています。「できることを諦めない」をモットーに経験を積み、小さな「できた」を積み重ねて自信を付けてもらいたいと考えています。
  • 親の手を離れても生活できるという安心感を
    「備前市と手をつなぐ親の会」が主体となって設立した施設なので、ご家族と同じ目線で考えられます。ご家族の気持ちが分かるからこそ、自分の子どもがどうされたいかという視点を大切にした支援を心がけています。

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